CCNP(シスコ上位認定)の転職・年収ガイド

IT・情報難易度: ★★★★☆更新日: 2026年3月29日
CCNP(シスコ上位認定)の転職・年収ガイド

年収目安: 600万〜1,000万円

なぜCCNPはネットワーク設計の「上流工程入場切符」として評価されるのか

CCNP(Cisco Certified Network Professional)は、シスコシステムズが提供する上位のネットワーク認定資格です。CCNAの次のステップに位置づけられ、ルーティング・スイッチング・セキュリティ・ワイヤレス・SD-WAN・クラウドネットワーキングなど、専門分野ごとのコア試験とコンセントレーション試験で構成されています。

現行カリキュラム(2020年改訂)では「Enterprise」「Security」「Service Provider」「Data Center」「Collaboration」「DevNet」の6トラックが提供されており、最も取得者数が多いのは「CCNP Enterprise」です。合格率は非公開ですが、CCNAよりも高い難易度で、合格には実務経験と体系的な学習が求められます。受験資格としてCCNAの保有は不要ですが、実質的にCCNAレベルの知識が前提となります。

転職市場では、CCNPは「設計・アーキテクト」領域への入場切符として評価されています。CCNA保有者が「構築・運用担当」として採用される一方、CCNP保有者は「ネットワーク設計のリード役」として採用される傾向があります。SI企業の大手プロジェクトや、通信キャリアのコアネットワーク設計、外資IT企業のプリセールスエンジニアなど、付加価値の高いポジションにCCNPが求められます。

CCNP保有者の年収:希少性と上流工程が押し上げる高水準

厚生労働省の賃金構造基本統計調査および職業情報提供サイト jobtag「ネットワーク技術者」のデータをもとに、CCNP保有ネットワークエンジニアの年収帯を整理しました。

経験年数・ポジション 年収目安 備考
CCNP取得直後(実務3〜5年) 550万〜700万円 設計業務への登用でベースアップ
シニアネットワークエンジニア(5〜10年) 700万〜850万円 基幹ネットワーク設計・プロジェクトリード
ネットワークアーキテクト(10年以上) 850万〜1,100万円 全社インフラ設計・SD-WAN導入主担当
プリセールスエンジニア(外資ITベンダー) 800万〜1,200万円以上 技術提案・RFP対応・顧客折衝込み

※年収目安は上記統計の「ネットワーク技術者」の賃金データおよび求人市場の実勢を総合して算出しています。

CCNP保有者が年収を大きく上げられる理由は、「希少性」と「上流工程への関与」です。CCNAは国内で数十万人規模の取得者がいますが、CCNPの取得者はその1割程度と推定されており、市場での希少性が高まります。加えて、設計・コンサルティング業務は時間単価が高いため、担当できる業務の範囲が広がるだけで年収水準が上昇します。

CCNP取得後にさらにCCIE(シスコ最高位資格)へ進むエンジニアは、年収1,200万円超えのポジションも現実的な目標になります。

CCNPが活きる4つの業界と職種

CCNPが有利に働く主な職種・分野を紹介します。

ネットワーク設計エンジニア

SIerや通信キャリアの大規模プロジェクトでは、ネットワーク設計書の作成・レビュー・承認にCCNP相当のスキルが求められます。CCNP保有は「設計者」として担当できる根拠になるため、上流工程参画のチケットとして機能します。

SD-WAN・クラウドネットワーク設計

SD-WAN(Software-Defined WAN)やCisco Viptela、クラウドネットワーキング(AWSのTransit Gateway、AzureのExpressRoute等)の設計・構築は、CCNP Enterpriseのカリキュラムと直接重なる領域です。企業のマルチクラウド移行が加速する中で、この分野の専門家への需要は急増しています。

ネットワークセキュリティエンジニア

CCNP Securityトラックを選択することで、ファイアウォール(Cisco ASA・Firepower)・ゼロトラスト・SSE(Security Service Edge)領域の専門家として認定されます。セキュリティエンジニアの市場は人材不足が深刻で、CCNP Security保有者はSOC・CSIRTへのキャリアパスが開けます。

プリセールスエンジニア(シスコパートナー)

シスコの認定パートナー企業(SIer・通信会社等)では、CCNP保有者がプリセールスエンジニアとして顧客提案・PoC支援を担当します。技術力と顧客折衝力の両方が求められるポジションで、年収交渉力が特に高い。

ネットワークコンサルタント

IT戦略コンサルや独立系SIerでは、ネットワーク基盤の最適化・移行計画策定にCCNP相当の技術知識を持つコンサルタントを求めています。プロジェクト単位での高単価案件も多く、フリーランスとして活躍するエンジニアも増えています。

CCNPを武器にした4つの転職ストーリー

CCNA保有者がCCNP取得で設計ポジションへ昇格

CCNA取得後に実務3〜5年積んだエンジニアがCCNPを取得し、運用・保守から設計・構築の上流工程にシフトするパターン。現職での昇格か、より規模の大きいSIer・通信会社への転職で年収が大幅にアップします。

ポイント: 転職時は「CCNPに関連した実務設計経験があること」を具体的な事例とともに説明できるかが鍵です。資格と実務の両輪が揃って評価が急上昇します。

CCNP × クラウドでハイブリッドネットワーク設計者へ

CCNP EnterpriseにAWS SAAやAzure認定を組み合わせ、オンプレミスとクラウドを横断したネットワーク設計ができるエンジニアへのポジショニング。SD-WAN・クラウドWAN統合・ゼロトラスト移行の案件で引く手あまたのプロファイルです。

CCNP取得から外資ITベンダーのプリセールスへ

シスコ製品の技術知識が直接評価される外資ベンダー(シスコ本社・認定パートナー等)のプリセールスポジション。技術提案・RFP対応・PoC主導のスキルと掛け合わせると年収800万〜1,200万円のポジションが現実的になります。

CCNP SecurityからSOC・セキュリティアーキテクトへ

CCNP Securityを取得してセキュリティ運用センター(SOC)に入り、インシデント対応の実務経験を積みながらセキュリティアーキテクトを目指すパターン。サイバー攻撃が増加する中で、ネットワークセキュリティの専門家への需要は長期的に拡大が見込まれます。

インフラ・ネットワーク領域に強い転職エージェント

CCNPを活かした転職には、インフラ・ネットワーク領域に強いエージェントと、上位ポジション案件を扱うハイクラス専門エージェントの組み合わせが効果的です。

  • レバテックキャリア: ITエンジニア専門エージェント。シニアネットワークエンジニア・アーキテクト職の案件が豊富。年収700万〜1,000万の求人を多数保有。
  • ビズリーチ: ハイクラス転職専門サービス。外資ITベンダー・コンサル・大手SIerのプリセールス・アーキテクトポジションへのスカウトが来る。
  • リクルートエージェント: 国内最大規模の求人数。大手SIer・通信キャリアのシニア職を幅広くカバー。
  • JACリクルートメント: 外資系・グローバル企業への転職に強い。CCNP保有エンジニアの外資IT転職実績が多い。

CCNPと掛け合わせて年収を伸ばす資格

CCNPと組み合わせることで、キャリアの幅がさらに広がる資格:

関連資格 相乗効果
CCIE(シスコ最高位資格) ネットワーク資格の最高峰。保有者は国内数百人規模で希少性が極めて高い。年収1,200万超も視野に
AWS SAA / Azure認定 クラウドネットワーク設計の幅を広げる。SD-WAN×クラウドWANの案件で評価が跳ね上がる
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) ネットワーク×セキュリティの組み合わせ。SOC・セキュリティアーキテクトへのキャリアに
ネットワークスペシャリスト試験(IPA) 国家資格としての信頼性を付加。公共系・金融系の大型案件で評価される
ITIL Foundation ITサービスマネジメントの標準知識。プロジェクトリードや管理職志向のエンジニアに必要

この資格の試験日程は 試験日程カレンダー で確認できます。

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