測量士の転職・年収ガイド

建設・技術難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年3月27日
測量士の転職・年収ガイド

年収目安: 400万〜700万円

測量士という資格がインフラ整備に欠かせない理由

測量士は、土地の形状・面積・位置関係などを正確に測定・計算・図面化する専門家の国家資格です。測量法に基づき、建設工事の着工前地盤調査・道路や橋梁の建設計画・土地境界の確認・都市計画など、インフラ整備の根幹を担います。

測量士と測量士補の違いは「計画立案の可否」です。測量士は測量計画を自ら作成・実施できますが、測量士補はあくまで測量士の指示のもとで作業を補助する役割に限られます。

試験は国土交通省所管の国家試験。合格率は測量士が10〜15%、測量士補が30〜50%と難易度差があります。測量士は専門学校・大学の測量関連課程修了者が有利ですが、実務経験を積みながら独学で挑戦する方も多いです。

建設業界の人手不足・インフラ老朽化・防災・再開発ニーズの高まりを背景に、測量士の需要は底堅く推移しています。ドローンや3D測量(UAV測量・点群データ処理)などの新技術に対応した測量士は、さらに付加価値が高まっています。

測量士の年収:技術の専門性が収入を左右するデータ

国土交通省の建設業実態調査、厚生労働省の賃金構造基本統計調査および職業情報提供サイト jobtag「測量技術者」を総合した年収目安です。

キャリアステージ 年収目安 備考
測量士取得直後(〜3年) 350万〜450万円 建設コンサル・測量会社
中堅(5〜10年) 450万〜600万円 プロジェクト担当、外業リーダー
ベテラン・管理職(10年以上) 600万〜800万円 部門長・技術士補有資格者
独立(測量事務所経営) 500万〜1,000万円以上 受注規模次第
建設コンサル大手 600万〜900万円 パシフィックコンサルタンツ等

※年収目安は上記統計の「測量技術者」の賃金データおよび求人市場の実勢を総合して算出しています。

測量士の資格手当は月額1万〜2万円が相場。ドローン測量・3Dレーザースキャンなどの先端技術資格を追加取得すると、さらに市場価値が上がります。

測量士が活躍する5つの就職先

建設コンサルタント

道路・橋梁・ダム・河川改修などの公共インフラ設計を支援する建設コンサルタント会社で、測量士は設計の基礎データを提供する重要な役割を担います。パシフィックコンサルタンツ・建設技術研究所・日本工営等の大手から中堅まで、継続採用が多い。

測量会社・地籍調査

専門の測量会社(アジア航測・国際航業等)では、官公庁から発注される地図作成・地籍調査・路線測量などを専門に行います。安定した公共事業の受注がベースにあり、雇用が安定している点が魅力です。

ゼネコン・土木工事会社

道路工事・トンネル・橋梁建設の現場では、自社に測量士を抱えているケースが増えています。施工管理技士との兼任で活躍する方も多く、現場管理のスペシャリストとして重宝されます。

不動産・土地家屋調査

土地の境界確定・地積測量・建物の新築時の表示登記に必要な測量を担当します。土地家屋調査士と組み合わせることで、より幅広い業務に対応できます。

国・地方自治体

国土交通省・地方整備局・都道府県・市区町村の技術職として測量業務に従事するルート。公務員として安定した収入と福利厚生が得られます。

測量士の4つのキャリアシフト

測量補助から正規測量士へ(資格取得で昇格)

測量会社・ゼネコンで測量補助として経験を積みながら測量士試験に合格し、昇格・昇給するパターン。資格取得で月額1〜2万円の手当が付き、プロジェクトリーダーとしての抜擢もあります。

ポイント: 在職中に試験対策を進めることがほとんど。会社が資格取得支援制度(受験費用補助・模擬試験等)を設けている場合は積極的に活用しましょう。

ドローン測量スキル習得で単価アップ

従来の地上測量に加え、UAV(ドローン)を使った航空測量・点群データ処理(SfM写真測量)のスキルを習得するパターン。新技術対応の測量士は市場価値が高く、転職時の年収交渉で明確なアドバンテージになります。

測量士+技術士(建設部門)で建設コンサルへ

測量士の実務経験を積んだ後、技術士(建設部門)の資格を追加取得して建設コンサルタントへ転職。測量×設計×コンサルの総合力で、上流工程に携わるキャリアが開けます。

独立開業(測量事務所)

10年以上の実務経験と安定した発注元(地方自治体・不動産会社等)を確保してから独立。地域密着型の測量事務所は参入障壁が一定あり、技術力があれば安定した収益が見込めます。

建設・測量業に強い転職エージェント

測量士の転職には、建設・インフラ業界に強いエージェントが効果的です。

  • 建設転職ナビ: 測量・建設コンサル系の専門エージェント。有資格者向けの非公開求人が多い。
  • ワークポート(建設部門): 土木・インフラ系の転職支援実績が豊富で、測量士の求人に強み。
  • リクルートエージェント: 大手コンサル・ゼネコンへの転職なら非公開求人が充実。
  • パソナキャリア(建設部門): 技術職の転職支援に定評があり、年収交渉もサポート。

測量士と掛け合わせて価値が上がる資格

測量士と組み合わせることで、キャリアがさらに広がる資格:

関連資格 相乗効果
技術士(建設部門) 建設コンサルタントへの転職・独立開業に必須。測量+設計の総合力
土地家屋調査士 土地境界確定・登記業務に対応。独立開業の幅が広がる
施工管理技士(土木1級) 施工管理と測量の両方をこなせる希少人材として高評価
RTKGNSS操作技術者 ドローン測量・高精度GPS測量の資格。先端技術対応で市場価値アップ
地理情報技術者(GIS) GISデータ活用・空間情報処理のスキル。スマートシティ・防災分野で需要

この資格の試験日程は 試験日程カレンダー で確認できます。

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