TOEICの転職・年収ガイド

その他難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年3月29日
TOEICの転職・年収ガイド

年収目安: 350万〜800万円

TOEICスコアが転職市場で「共通言語」になっている理由

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語のコミュニケーション能力を測る国際標準テストです。990点満点で、日本では年間延べ200万人以上が受験する最大規模の英語資格です。

単なる資格試験と異なり、TOEICはスコアそのものが市場価値を示すシグナルとして機能します。転職市場では「TOEIC 700点以上」「TOEIC 800点以上」という足切り基準を設ける企業が多く、スコア帯によって応募できるポジションの幅が大きく変わります。

国際ビジネス、外資系企業、商社、メーカーの海外営業職、IT企業のグローバル部門など、英語を使う職種へのキャリアチェンジに最も直接的に効果を発揮する資格です。

TOEICスコア別の年収差:スコアで変わる市場価値

厚生労働省の賃金構造基本統計調査および職業情報提供サイト jobtag「翻訳家」によると、英語活用職種の年収はスコア帯と職種によって大きな差があります。

スコア帯 / 職種 年収目安 備考
〜600点(一般事務・国内営業) 300万〜380万円 英語スキルが付加価値になりにくい職種
600〜730点(英文対応のある事務) 340万〜450万円 英語対応可の一般職、貿易事務
730〜860点(海外営業・貿易実務) 400万〜600万円 転職市場で「英語ができる人材」として評価される
860〜900点(外資系・グローバル企業) 500万〜800万円 外資系ミドル〜シニア、グローバルプロジェクト担当
900点以上(外資系シニア・通訳補助) 600万〜1,000万円以上 トップティア外資系、翻訳・通訳業務との掛け合わせ

※年収目安は上記統計の英語活用職種の賃金データおよび求人市場の実勢を総合して算出しています。

特に転職市場で差が出るのは 730点の壁860点の壁 です。730点以上になると「英語で業務ができる」と見なされ応募できる求人の質が一段上がり、860点以上では外資系の採用基準をクリアできるケースが増えます。

TOEICスコアが求められる4つの職種

海外営業・グローバルビジネス職

製造業・商社・IT企業の海外営業は、TOEIC 730点以上を求める求人が主流です。英語でのプレゼン・交渉・契約書確認まで求められる職種では860点以上が暗黙の基準となっています。国内未開拓の海外市場を担う役割のため、採用ニーズが安定しています。

外資系企業(全職種)

外資系企業では、TOEIC 730〜800点以上が「最低ライン」として設定されていることが多いです。ドキュメントや社内連絡が英語の環境では、スコアよりも「実際に英語で業務ができるか」が問われますが、書類選考の足切りとしてスコアが機能します。

貿易事務・通関・国際物流

輸出入の書類作成・通関手続き・海外取引先との英文メールが主業務。TOEIC 600〜730点前後の求人が多く、専門スキル(通関士資格等)と組み合わせると年収が上がります。

翻訳・ライティング・英文校正

フリーランス・副業として英語スキルを活かすルート。TOEIC 860点以上の高スコア保有者が有利で、ITや法務系の専門翻訳は単価が高いです。

TOEICスコアを活かした4つの転職ストーリー

スコアアップ後に外資系メーカーへ転職

国内メーカー(TOEIC 500点台)→ 2年でTOEIC 800点取得 → 外資系メーカーの購買・調達部門に転職して年収150万円アップ。

ポイント: 外資系は「英語 × 職務経験」の掛け合わせで採用判断します。既存の職務スキルを英語環境で活かせると主張できると採用確率が上がります。

商社系貿易事務から海外営業へのステップアップ

TOEIC 730点を取得して貿易事務に転職 → 英文書類・海外取引先対応の実務経験を積む → TOEIC 860点取得 + 実務経験を武器に海外営業職に転職。

ポイント: スコアだけでなく「英語で仕事をした実績」を作ることが次のキャリアへの橋渡しになります。

IT系エンジニア+TOEIC 800点でグローバルチーム配属

エンジニアとしてのスキルを持ちながらTOEIC 800点以上を取得すると、外資系IT企業やグローバル開発チームへの採用確率が大幅に上昇します。エンジニア不足の外資系では年収600〜900万円の求人も珍しくありません。

TOEIC 900点以上×専門知識で翻訳・通訳フリーランスへ

法務・医療・IT等の専門分野の知識を持ちながらTOEICで高スコアを持つ人材は、専門翻訳・通訳の分野でフリーランス活動が可能です。ITや法務分野の技術翻訳は需要が旺盛で、副業レベルから専業まで幅広い選択肢があります。

グローバル・外資系に強い転職エージェント

TOEIC保有者・英語スキルを活かしたい方向けのエージェント:

  • ヒュープロ(英語特化): 外資系・英語必須求人に特化。TOEIC 700点以上の方が対象で、非公開の外資系求人を多数保有。
  • JAC Recruitment: 外資系・グローバル企業への転職支援に強い老舗エージェント。管理職・専門職向けで年収600万円以上の求人が中心。
  • マイナビエージェント: 国内企業のグローバル部門・貿易事務系から外資系まで幅広く対応。初回転職者にも丁寧なサポート。
  • リクルートエージェント: 業界最大の求人データベース。英語スキルで絞った検索で海外営業・外資系求人を効率的に探せる。

TOEICと組み合わせて英語キャリアを伸ばす資格

TOEICと組み合わせることでキャリアの幅が広がる資格:

関連資格 相乗効果
英検1級 翻訳・通訳業務・英語教育職への転職で評価。TOEICとは異なるスピーキング・ライティング評価
通関士 貿易事務 × 英語の組み合わせで輸出入専門職として高い市場価値
全国通訳案内士 観光・インバウンド業界で英語の専門資格として機能。訪日外国人対応業務に必須
TOEIC SW(スピーキング&ライティング) リーディング・リスニングのTOEICを補完。外資系での実務英語証明に有効
英語教育資格(TESOL・CELTA) 英語教育・研修講師・eラーニング教材作成への転身

この資格の試験日程は 試験日程カレンダー で確認できます。

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