情報セキュリティマネジメント試験の転職・年収ガイド

IT・情報難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年3月27日
情報セキュリティマネジメント試験の転職・年収ガイド

年収目安: 450万〜750万円

情報セキュリティマネジメント(SG)が「非技術者のセキュリティ証明」として評価される理由

情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、情報システムを利用する側の「管理・運用」観点でのセキュリティ知識を問う資格です。2016年に新設された比較的新しい試験ですが、企業のデジタル化とサイバー攻撃の増加を背景に、急速に重要性が高まっています。

IPAの公開データによれば、2024年度の受験者数は年間約10万人規模に達しており、合格率は約50〜55%と比較的高め。情報系国家試験の中でも「取りやすいが実務で認められる」という絶妙なポジションを占めています。

転職市場での評価は、情報システム部門・情報管理部門のポジションで特に高い。製造業・金融・医療・官公庁など、ITのユーザー企業がセキュリティ担当者を採用する際に「SG保有」を条件に挙げるケースが増えています。純粋なITエンジニアとしてよりも、「IT×業務知識を持つ人材」として評価される点が特徴です。

情報セキュリティマネジメント保有者の年収:職種・経験年数別リアルデータ

厚生労働省の賃金構造基本統計調査および職業情報提供サイト jobtag「情報セキュリティ技術者」を総合すると、SG保有者・情報セキュリティ担当者の年収分布は以下のとおりです。

経験年数・ポジション 年収目安 備考
未経験〜2年(資格のみ・事務系) 350万〜450万円 情報システム部門の一般職として採用
3〜5年(セキュリティ担当経験あり) 450万〜580万円 インシデント対応・社内教育などを担当
5〜10年(ISMS推進・監査経験あり) 580万〜700万円 情報セキュリティ責任者補佐クラス
10年以上 / 上位資格保有(CISSP等) 700万〜950万円 CISO補佐・セキュリティコンサルタント

※年収目安は上記統計の「情報セキュリティ技術者」の賃金データおよび求人市場の実勢を総合して算出しています。

SG単体の年収インパクトは限定的ですが、「基本情報技術者+SG」または「応用情報技術者+SG」という組み合わせで、IT×セキュリティのダブル保有として評価が上がります。さらにISMS審査員補(ISO/IEC 27001)やCISSPを追加すると、セキュリティ専門職としての市場価値は大幅に向上します。

SGが活きる4つの職場と職種

情報セキュリティマネジメント試験の知識が直接活きる職種・分野を解説します。

情報システム部門(セキュリティ担当)

最も直接的なキャリアパス。社内のPCやサーバー、クラウドサービスのセキュリティポリシー策定・運用・従業員教育・インシデント対応が主な業務です。SG保有は「基礎知識の証明」として採用担当に認められやすく、業種を問わず求人があります。

製造業・小売業・金融・医療機関など、ITベンダー以外のユーザー企業でのニーズが高いため、特定の業界経験と組み合わせることで希少性が出ます。

セキュリティオペレーションセンター(SOC)アナリスト

サイバー攻撃の監視・検知・初動対応を担うSOCのエントリーレベルとして、SG取得者を採用する企業が増えています。セキュリティ監視ツール(SIEM)の基礎知識はSGの学習範囲とも重なります。

常時3交代制の企業が多く、夜勤手当を含めると年収が上振れしやすい職種でもあります。

ISMSコンサルタント・審査補佐

ISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の構築・認証取得支援を行うコンサルタントの補佐役として活躍できます。SGの学習範囲はISMSの考え方と高度に重なっており、シナジーが大きい。

ITコンサル企業・監査法人・認証機関での採用につながるキャリアパスです。

システム監査担当・内部監査

情報システムのリスク評価・統制評価を行う内部監査部門では、IT知識とリスク管理視点の両方が求められます。SGはこの両方をカバーしており、監査法人・大手企業の内部監査部門からの需要があります。

SGを武器にした4つの転職ストーリー

一般職 → 情報システム部門セキュリティ担当

業種・職種を問わず、社内PCや業務システムを使ってきた一般職がSGを取得し、同社または同業界の情報システム部門に異動・転職するパターンです。業務知識+IT資格という組み合わせは採用側に「即戦力」と映りやすい。

ポイント: 現職での「PCトラブル対応」「社内システム改善提案」など、IT関連の実績を職務経歴書に明記しましょう。

IT系エンジニア → セキュリティ専門職へシフト

プログラマーやインフラエンジニアが、セキュリティ観点でのキャリアシフトを図るためにSGを取得するパターン。技術的なバックグラウンドにセキュリティマネジメントの視点が加わることで、「技術を理解したセキュリティ担当」として希少性が高まります。

情報セキュリティスペシャリスト(SC)や応用情報技術者との組み合わせが特に有効です。

公務員・官公庁でのキャリア強化

政府・自治体・独立行政法人では、情報セキュリティポリシーに基づく管理が義務化されており、SG保有者を優遇する採用・昇任事例が増えています。公務員志望者や官公庁系SIerへの転職で差別化になります。

SG → SC(情報セキュリティスペシャリスト)→ CISSP

SGをステップに高度区分のSCへ進み、さらに国際資格のCISSPを取得する王道ルート。CISSP保有者はセキュリティコンサルタント・CISEOクラスのポジションで年収800万円以上も視野に入ります。

セキュリティ・IT職に強い転職エージェント

情報セキュリティ担当者の転職には、IT・セキュリティ領域に強いエージェントの活用が効果的です。

  • レバテックキャリア: ITエンジニア専門。セキュリティ担当者からSOCアナリスト、ISMSコンサルタントまで幅広い案件を保有。年収交渉に強い。
  • リクルートエージェント: 国内最大の求人データベース。ユーザー企業(非IT系)の情報システム部門求人が豊富で、SG保有者が最初のキャリアチェンジをするのに適している。
  • マイナビAGENT: IT専門チームが常駐。セキュリティ職の市場感を把握したアドバイザーが多く、年収相場のリアルな情報を得やすい。
  • Green(グリーン): 自社開発・SaaS系企業からのスカウトが多い。セキュリティエンジニアへのシフトを目指すエンジニアに人気がある。

SGと掛け合わせて年収を伸ばす資格

情報セキュリティマネジメントと組み合わせることで、キャリアの幅が広がる資格:

関連資格 相乗効果
応用情報技術者 セキュリティ×高度IT知識のダブル保有。システム管理職・ITコンサル職で強力なアピール材料
情報処理安全確保支援士(SC) 高度区分。技術的セキュリティの専門家として国家資格での証明
CISSP 国際資格。セキュリティコンサルタント・CISOへのキャリアパスに必須
ISO/IEC 27001 審査員補 ISMS認証審査ができる資格。コンサルタント系キャリアに直結
基本情報技術者 SGと同時取得でIT知識の幅を示せる。情報システム部門への転職で相乗効果

この資格の試験日程は 試験日程カレンダー で確認できます。

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